手軽に行えるセラピーとして人気のある“アロマテラピー”。
実は医療の世界でも様々な治療において注目されています。
なかでも効果が高いと言われるのが認知症予防です。
認知症のなかでも最も多いのが、思考力や記憶力が衰えていく“アルツハイマー型認知症”です。
認知症というと、物忘れなどがひどくなる、、、といった症状を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
しかし、実はアルツハイマー型認知症は物忘れよりも先に嗅覚の障害が現れます。
そのため、普段から嗅覚に刺激を与えることで、認知症を予防できる可能性があると言われています。
香りの情報は、鼻の奥にある『嗅神経』を通って『大脳辺縁系』というところに伝えられます。
この大脳辺縁系には、記憶をつかさどる『海馬』という部位があり、嗅覚を刺激することで間接的に海馬を刺激し、記憶力を活性化させることができるのです。
この大脳辺縁系は、他にも自律神経やホルモン、免疫の調節もつかさどっています。
これらの働きはストレスを受けると低下してしまいますが、アロマテラピーは脳をリラックスさせてストレスを取り除くことによって自律神経などの自己免疫機能を向上させ、病気にもなりにくくなると言われています。
アロマテラピーに使用するエッセンシャルオイルは、植物の数だけその種類が存在し、香りや成分も様々ですが、主に以下の7つに分類されます。
◎ハーブ系…爽やかで清涼感のある香り。
呼吸器系に作用する。
【ペパーミント・ハッカ・ローズマリー など】
◎柑橘系…爽やかでみずみずしい香り。
心身ともにリフレッシュさせてくれる。
【オレンジ・レモン・ライム など】
◎フローラル系…甘く華やかな香り。
リラックス効果がある。
【ラベンダー・ローズ・ジャスミン など】
◎樹脂系…濃厚な甘さの香りが多く、香りの持続性も高い。
フローラル系より高いリラックス効果がある。
【ミルラ・フランキンセンス・ベンゾイン など】
◎スパイス系…ピリッとした香り。
防腐作用があるため胃腸にもいい。
【ジンジャー・ブラックペッパー・コリアンダー など】
◎樹木系…緑の清涼感溢れる香り。
消毒・鎮静作用がある。
【シダーウッド・ヒノキ・ユーカリ など】
◎エキゾチック系…お香に使われるようなアジアンな香り。
気分を落ち着かせてくれる。
【イランイラン・パチュリー・サンダルウッド など】
これらの香りを単体だけでなく、ブレンドして使用することもできます。
~朝におすすめ~
ローズマリー+レモン
記憶力や集中力を高めてくれるローズマリーとさっぱりとした香りで気分をリフレッシュさせてくれるレモンの組み合わせが特に朝におススメです。
~夜におすすめ~
ラベンダー+スイートオレンジ
安眠効果のあるラベンダーと柑橘系の中でも甘めの香りのスイートオレンジは緊張感を和らげてくれます。
これらを楽しむ方法としてポピュラーで簡単なものは、ディフューザーを使った方法です。
本体に水とエッセンシャルオイルを数滴垂らして電源を入れると、霧状の水と一緒に香りも広げてくれるものです。
他にも、お風呂の際にココナッツオイルなどで薄めたエッセンシャルオイルと、はちみつや天然塩を一緒に湯船に混ぜても楽しめます。
洗面台やマグカップに張ったお湯にエッセンシャルオイルを垂らして蒸気を吸い込むだけでも効果はあります。
ペパーミントは花粉症などの鼻づまり、喉の痛みをスッキリさせてくれます。
この際バスタオルを頭から被ることで蒸気が逃げづらく効果的です。
アロマテラピーは、植物がもつ香りや成分を使い『リラックス効果』『美容効果』『健康維持』を得るものですが、悩みの症状に効果があるものでも嫌いな香りでは意味がありません。
ぜひご自分がリラックスできる香りを探してみてください^^
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